IoTとは、センサーや通信機能が付いている機器をインターネット経由でコンピューターに接続し、モニタリングやデータ収集などに活用する技術です。
インターネット技術が発達したことによりIoTの活用がより重要になってきています。
この記事では、おすすめのIoTに強いシステム開発会社とIoT開発のメリット・デメリット、費用相場、選び方のポイントについて紹介します。
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おすすめのIoTに強いシステム開発会社10選
IoTに強いシステム開発会社を10社紹介します。
株式会社アイエンター
公式サイト:https://www.i-enter.co.jp/
株式会社アイエンターは東京都渋谷区に本社を構えるシステム開発会社で、IoTシステムのファームウェア、ハードウェア、ソフトウェアを提供しています。
健康管理のためのウェアラブル端末によるモニタリング、顔認識による入退室管理、トイレの空き状況を知らせるアプリなど、一般的なシステムから専門性の高い分野に至るまで、幅広いIoTシステムの開発実績を持っています。また、AIやビッグデータとの連携による業務効率化にも強みがあります。
さらに、同社はプロトタイプ開発も手掛けており、IoTを活用したプロジェクトを小規模から開始することが可能です。検証・改修を通じ、様々な出力デバイスに対応させられ、例えばIoTセンサーのデータをPCやスマホのほか、ウェアラブル端末やスマートスピーカーで表示することもできます。
株式会社メタテクノ
公式サイト:https://www.meta.co.jp/
株式会社メタテクノは、神奈川県川崎市に本社を構えるシステム開発会社です。モジュールを組み合わせて機能を構築するIoTシステムの開発を得意とし、製造業や自動車、医療など多様な業界での開発実績を持っています。
また、AndroidやiOSのネイティブ言語で同様の画面や機能を実現できる開発プラットフォームを活用しており、PaaSやIaaSでのサーバー構築もサポートしています。
さらに、ISTQB(国際ソフトウェアテスト資格認定機関)のパートナーとして、品質テストにも強みを持っています。
受託開発に加え、パッケージ製品も提供しており、位置情報ソリューションでは展示会場での来場者動線やオフィス内の社員行動を分析することが可能です。
株式会社ミラ
公式サイト:https://www.madebymira.com/
株式会社ミラは、神奈川県川崎市に本社を構えるシステム開発会社で、主にIoTシステムの開発を手がけています。
自転車用スマートロックや定点観測デバイスの開発経験が豊富で、自律走行ロボットに指示を与えて遊ぶスマートトイの開発にも取り組んでおり、無線通信技術を活用したデバイス開発を得意としています。
また、中国・深圳の製造工場と提携しており、小ロットで柔軟性のあるスマートデバイスの量産を可能にしています。
さらに、日本企業向けのODM(設計から製造までの一括受託)に強みがあるため、自由度の高いデバイス開発が実現できます。
株式会社エコモット
公式サイト:https://www.ecomott.co.jp/
エコモット株式会社は、北海道札幌市に本社を構えるシステム開発会社です。
多様なセンサーと自社開発の通信デバイスを提供しており、顧客のさまざまな要望に対応できる点が強みです。また、これらのセンサーや通信デバイスを組み合わせたカスタマイズシステムの開発も得意としています。
建設現場の工事記録を自動化するシステムや、店舗での空席率の計算、見込み客への空席情報を提供できる自社ソリューションが販売・提供されています。
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ
公式サイト:https://www.nttdata.com/jp/ja/
株式会社エヌ・ティ・ティ・データは東京都江東区に本社を置く大手のシステム開発企業です。「世界で最も持続可能な100社」に選ばれた実績も持っています。
同社は官公庁や自治体、医療、金融、流通業など多岐にわたる業界での開発実績を有し、特に金融業界向けには国内最大級のキャッシュレス決済プラットフォーム「CAFIS」を運営するなど、決済システム開発にも力を入れています。
さらに、AIやIoTの活用を目指す発注者に対し、コンサルティングから基盤構築、システム開発、運用に至るまで一貫して対応します。クラウド環境構築やデータセンターサービスなど、高いセキュリティを求められるソリューションも包括的に提供しています。
Sky株式会社
公式サイト:https://www.skygroup.jp/
Sky株式会社は東京都港区に本社を構えるシステム開発企業で、1985年に設立されて以来、製造業の業務効率向上を目的としたソリューション開発に注力しています。
製造現場の見える化を促進するIoTプラットフォームや、作業員の出退勤管理や状況モニタリングが可能なスマートウォッチソリューションを提供しています。
また、音声認識技術やARグラスを活用したシステムも販売し、製造業のDX推進を支援しています。
三栄ハイテックス株式会社
公式サイト:https://www.sanei-hy.co.jp/
三栄ハイテックス株式会社は、静岡県浜松市に本社を構えるシステム開発企業です。
1983年に創立され、2002年には東証一部上場企業のイノテックのグループに加わり、国内外にデザインセンターを展開しています。ディープラーニングやエッジコンピューティングなどの先端技術の研究開発にも取り組む高度な技術力を備えた企業です。
電気回路設計、電気基板設計、ソフトウェア開発、人工知能開発、インフラ構築といったITサポートチームが一体となって、IoTシステムの提案から開発・導入までを一括で提供しています。また、工場の稼働監視システムや屋内位置情報システムなどの豊富な開発実績もあります。
株式会社farmo
公式サイト:https://farmo.co.jp/
株式会社farmoは、栃木県宇都宮市に本社を構える企業です。回路設計からアプリケーション開発まで幅広く対応し、IoT技術を用いて農業の現場における課題解決を目指しています。
センサーや制御機器などのIoT製品を開発・提供しており、ビニールハウス内の温度や湿度を管理できる「ハウスファーモ」、水田の水管理を自動化する給水システム「水田ファーモ」といった製品が特徴です。
どちらも太陽光発電とバッテリーで動作するため、配線工事が不要で設置が容易です。これにより、様々な場所での利用が見込まれます。
株式会社ジェイエスピー
公式サイト:https://www.jspnet.co.jp/
株式会社ジェイエスピーは神奈川県横浜市に本社を構えるシステム開発企業です。1980年に設立され、独自のIoTソリューションを展開しています。
高齢者のケアを支援する見守りシステム「moni」、ペットの体調を見守る「monipet」、およびセンサーを用いた在庫管理システム「Smartmat」など、多様なIoT製品を提供しています。
また、工場の稼働状況の可視化を実現するIoTシステムや、在庫管理の効率化を図るシステム、スマートハウス基盤などにも対応しています。
社内には、データベースエキスパートやプロジェクトマネージャーなどの専門資格を持つスタッフが在籍しているため、信頼性の高いシステム開発が期待できます。
株式会社アイ・エス・ビー
公式サイト:https://www.isb.co.jp/
株式会社アイ・エス・ビーは、東京都品川区に本社を構える東証一部上場のシステム開発企業です。1970年の設立以来、豊富な実績を誇り、スマートホームから商業施設向けシステム開発まで幅広い技術対応力を持っています。
センサーの設置場所が過酷な環境にある場合や電源設置が難しい場合にも適応できる、低消費電力・長距離通信が可能な次世代の無線通信規格などを開発しています。
さらに、データ管理プラットフォーム「dataSamplr」も提供しています。このソリューションを活用することで迅速にシステム構築が可能で、必要に応じたカスタマイズも可能です。次世代無線通信技術を活用し、特にインフラ分野のシステム開発に強みを持っています。
IoTとは
IoT(Internet of Things)は、インターネットを通じて物理的な「モノ」が相互に接続され、データをやり取りし合う仕組みです。
具体的には、センサーやデバイス、家電、車、産業機器など、日常的なあらゆるモノにインターネット接続機能やデータ収集機能が組み込まれ、それらがリアルタイムでデータを収集・共有・分析します。
IoTによってインターネット接続可能な機器が増えると、電子機器の遠隔操作が可能になったり、家電製品で遠隔地から自宅内を監視できたりと、日常生活での利便性が向上します。
IoTには、例えば以下のような活用例があります。
- スマートホーム:温度、照明、セキュリティシステムなどをインターネットで遠隔管理。
- 健康管理:ウェアラブルデバイスを用いて健康データをモニタリングし、異常を検知。
- スマートシティ:交通渋滞の管理や電力・水の効率的な供給など、都市全体の最適化。
- 製造業:工場内の機械や設備の稼働状況をリアルタイムで監視し、効率を高める。
IoTを導入するメリット
IoTを導入するメリットについて以下の3つを紹介します。
生産性が高まる
IoTの仕組みを活用することで、作業効率やコスト削減を図れるのは、企業にとって大きなメリットです。
具体例としては、工場や倉庫での在庫管理があります。従来、従業員が手作業で行っていた在庫チェックも、IoTを導入することで、ハンディターミナルやセンサーを使用してリアルタイムで管理できます。
在庫数やピッキングの進捗状況がデータ上で一元管理され、値段変更の際も一括でデータの更新が可能になるため、管理の手間が大幅に省けます。このように、IoTデバイスが現場で自動的にデータを収集・分析することにより、生産プロセスの効率性を高められます。
新たなビジネスモデルが生まれる可能性がある
IoTの導入により、データ収集の頻度が高まり、より正確かつ膨大なデータが得られるようになります。
このデータを分析することで、これまで活用できていなかったデータから新たな示唆を得ることが可能となり、新たなサービスのアイディアにつながる課題の発見がある可能性があります。
コスト削減につながる
IoTデバイスの導入により、機器や設備のメンテナンスが効率化されます。
IoTデバイスによるモニタリングやセンサーによって収集されたデータを活用し、機器の稼働状況や異常をリアルタイムで監視できるため、メンテナンスが必要な箇所を迅速に特定することが可能です。
これにより、不要な定期メンテナンスの頻度を減らし、メンテナンス費用の削減が実現します。また、故障リスクの早期発見が可能になるため、機器のダウンタイムも最小限に抑えることができ、業務の効率が向上します。
IoTを導入するデメリット
IoTを導入する際には多くのメリットがあるが、一方で注意点もあります。デメリットになりうるポイントとして以下の3つを紹介します。
ランニングコストが発生する
IoTデバイスの導入には、購入費用といった初期費用だけでなく、データ通信費やクラウドサービスの利用料といったランニングコストも発生します。
また、データを適切に処理・分析するためには、専用のシステムや専門的なスキルが必要になる場合もあり、これらも導入における考慮事項となります。
そのため、IoTデバイスの導入を検討する際には、短期的な費用だけでなく、継続的に発生するコストや必要な技術リソースについても慎重に評価し、コスト対効果を見極めることが重要です。
セキュリティリスクがある
IoTの導入においては、データの収集や解析を行うソフトウェアやクラウドサービスなどのインフラが不可欠です。
しかし、こうしたIoTシステムは、ハッカーやマルウェアの標的となりやすく、セキュリティリスクがつきものです。ネットワークに接続されたデバイスが増えることで、潜在的な攻撃の入り口も増加するため、システム全体のサイバーセキュリティ対策が非常に重要です。
暗号化、認証システム、定期的なセキュリティアップデートなどの対策を講じ、IoTシステムの安全性を確保することが不可欠です。
既存システムとの統合を考慮する必要がある
IoTデバイスを導入する際には、既存のシステムやインフラストラクチャーとの統合が求められることがあります。
特に、ERP(企業資源計画)システムやCRM(顧客関係管理)システムといった業務の中心的なシステムとの統合が求められ、これによりデータの一元管理や効率的な業務フローが実現されます。
IoTシステムは単独で利用されることが少なく、他のシステムとの連携が前提となることも多いため、導入前に各システム間の関係性や連携が必要な機能を洗い出しておくことが重要です。これにより、運用開始後のデータ連携や情報活用がスムーズに行えるようになります。
IoT開発にかかる費用相場
IoT開発にかかる費用相場は、開発するシステムの種類や規模によって大きく異なります。以下に一般的なコストの範囲をまとめましたので、参考にしてください。
- シンプルな組み込み機器のソフトウェア総開発費:数百万円~1,000万円
- 規模が大きい組み込み機器ソフトウェア総開発費:数千万円~1億円
- クラウド側ソフトウェア開発:数百万円~数千万円
- スマホアプリ開発:1,000万円~
これらの開発費用の他にも以下のような費用が発生する場合もあります。
- その他の要因:データ通信や運用・保守コスト
- セキュリティ対策:特に重要なデータを扱う場合、追加のセキュリティ対策
IoTシステム開発会社を選ぶ際のポイント
IoTシステム開発会社を選ぶ際のポイントとして以下の3つの観点を紹介します。
開発目的を明確化する
システム開発会社にIoT開発を依頼する際には、達成したい目的を明確にすることが重要です。依頼者が具体的な開発目的を持っていることで、相手の担当者はどのようなシステムを開発するのかをイメージしやすくなります。
開発の打ち合わせの際、自社が達成したい目標や具体的なイメージをはっきりと伝えることで、開発会社が自社のニーズをしっかりと理解できるでしょう。認識相互が生まれにくくなり、スムーズに開発を進められます。
費用相場を把握する
IoT開発の相場を把握することで予算感を掴みやすくなります。開発の費用相場を把握せずにシステム開発を依頼すると、提示された見積もりが適切な金額か判断できません。開発にかかる費用相場を把握して予算を考慮しながら自社にとって適切な費用を判断する必要があります。
システム会社の得意分野を把握する
システム開発会社には、それぞれ特定の得意分野と不得意分野があります。自社の開発目標に合わせて、依頼したい内容に強みを持つ会社を選ぶことで、高品質なサービスを受けられる可能性が高まります。特に、IoT開発における専門性や過去の実績を確認することが重要です。
まとめ:IoTに強いシステム会社を探すならレスターマッチングサービスがおすすめ
IoTを導入することによって、インターネット技術を活用した新しいビジネスモデルの可能性や生産性向上が見込めます。
一方で、セキュリティリスクなど導入に際して注意しなければいけない点もあるため、IoTを導入する際には、依頼分野のノウハウや知見が豊富な開発会社を選ぶことが大切です。
IoT開発を依頼したいけれど、どの企業が自社にとって最適かわからないという場合には、レスターマッチングサービスがおすすめです。
『レスターマッチングサービス』は、コンサルティング型のビジネスマッチングサービスで、担当者が企業の課題をヒアリングし最適な企業候補の選定から解決策の提案まで行います。
独自のネットワークに加え、他のビジネスマッチングサービスのデータベースや金融機関との連携により幅広い企業を紹介することが可能なため、自社に合うIoTに強いシステム開発会社探しをお手伝いすることが可能です。