マーケティングは企業が事業を進めていく上で非常に重要です。
しかし、マーケティングには専門的な知識を必要とする場合も多く、デジタルの分野でも日々技術も進化しているため、自社内で対応するにはリソースが足りない場合も考えられます。
マーケティングを専門とするコンサルタントから客観的な提案をもらうことで、自社にはないリソースを補いながらスピーディーにマーケティング活動を進めていくことが可能になります。
この記事では、マーケティングコンサルに依頼できる仕事内容やメリットデメリット、自社に合うマーケティングコンサル会社の選び方のポイント、おすすめのマーケティングコンサルティング会社を紹介します。
おすすめのマーケティングコンサルティング会社10選
おすすめのマーケティングコンサルティング会社を10つ紹介します。
- アクセンチュア
- 日本総研
- 電通デジタル
- 株式会社船井総合研究所
- マクロミル
- ボストン・コンサルティング
- インテージ
- クロスマーケティング
- アイレップ
- ナイル
アクセンチュア
アクセンチュアは世界120カ国以上に展開する、世界最大級の大手コンサルティングファームです。 マーケティング領域だけではなく幅広い業界・業種のコンサルティングに対応しています。
事業や経営の戦略立案に関するコンサルティングをメインとしていますが、近年はデジタルマーケティングにも注力しており、マーケティングの戦略立案のほか、サイト制作や広告制作を手掛ける案件も増えています。
日本総研
日本総研は三井住友フィナンシャルグループの企業でシステム開発、リサーチ、コンサルティング事業を手掛けています。SIerとして政府や自治体、大企業などのシステム構築や運用の実績がある企業です。
コンサルティング領域では事業戦略やM&Aなどのほか、マーケティング分野で事業を展開しています。
CRMなどのマーケティングシステムの構築や運用を含めたコンサルティングを行っています。
電通デジタル
電通デジタルは、総合広告代理店の電通がデジタルマーケティング特化の専門子会社として設立した企業です。
インターネット広告の運用だけではなく、コンサルティングを含めてマーケティング全般の開発・支援・運用まで一貫して対応可能です。
株式会社船井総合研究所
船井総合研究所は中小企業に特化したコンサルティング会社です。
幅広い業界・業種の支援実績がありますが、マーケティングの領域では、集客・営業など顧客視点のコンサルティングによって、クライアントの業績・成長支援を得意としています。
マクロミル
マクロミルはマーケティングリサーチ事業を手掛ける企業です。2000年に設立され、国内の年間取引企業数は3,000社以上となっています。
これまで注力してきたリサーチ事業のノウハウを生かし、近年はコンサルティング領域も手がけており、市場調査からリサーチ結果を元にしたマーケティング戦略まで一貫して依頼することが可能です。
ボストン・コンサルティング
ボストン・コンサルティングは米国に本社を置く最大手のコンサルティング会社です。
経営層向けの戦略コンサルティングをメインとしていますが、経営課題の解決手段のひとつとしてマーケティング・セールス、顧客インサイトに関するコンサルティングを提供しています。
市場の需要を元に戦略策定や、カスタマージャーニーの作成、データ分析などの実施・提案を行います。
インテージ
株式会社インテージホールディングスは、1960年に創業されたマーケティングリサーチ企業です。
同社は、企業のマーケティングに関する様々な課題を解決するため、データに基づいた調査・分析を通じて効果的な意思決定を支援するマーケティングリサーチを中心に展開しています。
主に消費財やサービス分野、ヘルスケア分野においてマーケティング支援サービスを提供しています。
クロスマーケティング
株式会社クロス・マーケティングは、主に市場や消費者、顧客のニーズを把握するための調査を行っているマーケティングリサーチ企業です。
同社は、インターネットリサーチや訪問調査などの定量調査から、インタビューを通じた定性調査、さらにはデータの統合・可視化やデジタルマーケティングの効果測定まで、幅広い調査サービスを提供しています。
アイレップ
株式会社アイレップは、博報堂DYグループ傘下のデジタルマーケティング会社です。
デジタルマーケティングに関わるサービスを体系的に取り揃えており、コンサルティングからリサーチ、コミュニケーション設計などを提供しています。
コンサルティングサービスでは、戦略立案から調査・分析、顧客獲得、クリエイティブなど、戦略から施策運用まで一貫したサービスの提供を行っています。
ナイル
ナイル株式会社は、ウェブサイトの運用戦略、SEO戦略設計・運用、ユーザー/Webの調査分析などのコンサルティングサービスなどを提供している会社です。
特に強みであるコンテンツマーケティングでは、3Cの調査に基づき、適切なコンテンツ戦略を立案し、長期的にコンテンツ運用ができる体制の構築から支援してもらえます。
マーケティングコンサルの選び方のポイント3つ
マーケティングコンサルティング会社を選ぶ際のポイントとして以下の3つを紹介します。
- 自社の目的に対応できるか
- コンサルティング費用と予算がマッチするか
- 実績や専門性が求める水準か
自社の目的に対応できるか
マーケティングコンサルに依頼することでマーケティング上の課題解決を支援してもらうことができますが、企業によってその目的はさまざまでしょう。
どんな目的でどのような課題を解決してもらいたいのかが不明確なままコンサルタントへ依頼すると、ミスマッチが起こりやすくなり求める成果を出すことができません。
目的を明確にした上で、コンサルタントに対応可能か確認しましょう。
コンサルティング費用と予算がマッチするか
コンサルティング費用が自社のマーケティングにかけられる予算とマッチするかもポイントです。
コンサルティング費用の一般的な計算方法には以下の3つがあります。
- 成果報酬:「売上の〇%を報酬にする」など成果の達成度で報酬が決まる方式
- 定額報酬:あらかじめ契約で決めた相談回数と時間で報酬が決まる方式
- 時間報酬:作業時間×単価で計算する方式
コンサルティング会社によってどの計算方式を採用しているかも異なるため、相場を知るために、複数社に見積もりを取って比較するのがおすすめです。
実績や専門性が求める水準か
自社の目的に応じて、依頼を検討しているコンサルティング会社の実績や専門分野が求める水準のものなのか確認しましょう。コンサルティング会社単位である程度専門分野を絞っている場合もありますが、所属するコンサルタントによっても強みを持つ分野が異なる場合があります。
効果的に成果を出すためにも依頼する内容の分野・規模と近い実績・経験があるかという視点で、チェックする必要があります。
マーケティングコンサルの種類
BtoBマーケティングのコンサル企業には、大きく分けて3つの種類があります。
- コンサルティング型
- 運用代行型
- 総合支援型
コンサルティング型
コンサルティング型では、戦略立案・導線設計・体制構築などを行います。そのため、戦略立案を依頼したい場合や戦略の見直しを行いたい場合に向いています。
現状分析により課題を明確化し、課題解決のための戦略や体制を検討することでマーケティングを支援します。
具体的には、以下のような内容を依頼することができます。
- 現状調査
- 市場分析
- 競合分析
- 課題の特定
- KPI設定
- 戦略立案
運用代行型
運用代行型では、日々必要なマーケティングに関連する運用業務を代行して支援してもらえます。運用に必要なシステムやツールの導入、コンテンツの制作などを代行してもらうことができるため、自社のリソースの確保にもつながります。
また、消費者との重要な接点となるため、専門家に運用を代行してもらうことで継続的な効果を期待できます。
具体的には、以下のような内容を依頼することができます。
- システム導入
- Webサイト構築
- コンテンツ制作
- Webサイト更新
- アクセス解析
- メルマガ制作
- メルマガ配信
総合支援型
総合支援型では、戦略立案などのコンサルティングから実際の施策の運用代行まで一気通貫マーケティング支援を依頼できます。
効果的にマーケティングを実施したい場合や社内にノウハウを蓄積したい場合におすすめです。
マーケティングコンサルに依頼できる内容
マーケティングコンサルティングとは、企業が商品やサービスを効果的に消費者に届ける仕組み作りを支援する活動のことを指します。マーケティング支援を行うことで、企業が市場での競争力を向上させ、ビジネス目標を達成することにもつながります。
具体的には、マーケティング専門のコンサルタントが市場調査、競合分析、戦略策定などの手法を用いてクライアント企業の課題を洗い出し、最適なマーケティング戦略の立案や施策の運用を支援します。
これらのマーケティングコンサルが行う業務について以下の3つを紹介します。
- 効果検証
- マーケティングリサーチ
- 広告宣伝の戦略立案・実行
マーケティングリサーチ
マーケティングリサーチは、市場や消費者に関する情報を収集・分析し、事業戦略を決めるための業務です。企業の商品やサービスを効率的に消費者に届けるために、ターゲット選定や顧客規模、適切な販売価格などを決める必要があります。
競合分析、顧客ニーズの調査、市場動向の把握などを通じて、クライアントに最適な製品やサービス提供の方法を提案してもらえます。
リサーチの方法としては、アンケートリサーチやグループインタビュー、競合調査などがあります。
広告宣伝の戦略立案・実行
広告宣伝とは、自社の商品・サービスを顧客へ認知させるための業務です。マーケティングコンサルに依頼することで、クライアントのブランドや製品の特徴を理解し、効果的な広告戦略を策定・実行してもらうことができます。
広告宣伝の手法としては、マスメディア広告やデジタルマーケティングなどが含まれます。
商品・サービスの特性やターゲット、予算などをもとに、配信媒体の選定やメッセージ開発、広告キャンペーンなどクライアントにとって最適な広告戦略を提案してもらえます。
効果検証
コンサルタントによって提案された施策を実施した場合、施策実行後の効果検証も担うケースがほとんどです。実施されたマーケティング戦略や広告キャンペーンの効果を評価・検証し、費用に見合った効果が出ているかなどを確認します。
データ分析やKPIの達成度の確認を通して、費用対効果やキャンペーンの成功・失敗要因を明らかにし、今後の戦略に生かします。これにより、リアルタイムでの戦略の最適化や改善が可能となります。
マーケティングコンサルに依頼するメリット
マーケティングコンサルに依頼するメリットについて以下の5つを紹介します。
- 売り上げアップが期待できる
- 顧客満足度の向上が期待できる
- マーケティング課題を早く解決できる
- 自社にないリソースを補完できる
- 自社に自社に対する専門家からの意見ももらえる
売り上げアップが期待できる
マーケティングコンサルティング企業は、幅広い業界や市場の知識や豊富な支援実績から、専門家として集客・売上アップに効果的な施策を提案してもらえます。
最新の市場動向や競合の状況に詳しいため、データ分析をもとに提案されたマーケティング施策の実施により、より効果的な施策を集中して行うことができます。
これにより、売り上げアップが期待できます。
顧客満足度の向上が期待できる
マーケティングコンサルタントは消費者の行動やニーズを分析し、それに基づいた戦略を策定します。的確なターゲティングやコミュニケーション戦略により、顧客満足度の向上が期待できます。
マーケティング課題を早く解決できる
すでに多くのノウハウを持っている経験豊富な専門家が関与することでスピード感を持ってデータの分析や課題の特定ができるようになり、マーケティングの課題解決に迅速に対応できます。
また、インターネットの普及により、多くの情報がデジタル化されているため、専門的な知識を活かして、膨大な量の顧客データをよりスピーディーに分析してもらうことができます。
自社にないリソースを補完できる
事業会社の場合は一人の社員が広範囲の業務を担当しており、マーケティングだけに専念できる人がいなかったり、専門的な知識を持っている人がいなかったりする傾向があります。
マーケティングコンサルタントに依頼すれば、自社内のマーケティング業務にかかる負担を減らしつつ、専門的な知識を持つ人のリソースを確保することが可能になります。
自社に対する専門家からの意見をもらえる
マーケティングコンサルタントは業界のトレンドやベストプラクティスをもっています。そのため、企業内部だけでは見えにくい課題や改善点を見つけ出し、中立的な立場から的確なアドバイスや意見をもらうことができるでしょう。
外部の視点が入ることで、内部の視点にとらわれずに戦略の評価や改善が可能になります。
マーケティングコンサルに依頼するデメリット
マーケティングコンサルに依頼するデメリットについて以下の3つを紹介します。
- 求める成果を言語化して伝える必要はある
- コンサルタントに依存してしまう可能性がある
- 成果を評価するにはある程度の期間が必要
求める成果を言語化して伝える必要がある
求める成果が明確になっていなければ、コンサルタントとうまく情報共有ができず求める結果にならない可能性があります。
社内の事業目標やKPIと照らし合わせて、目標数値の妥当性・正確性といった点を社内で明確にした上で、コンサルタントへ相談する必要があります。
具体的に求める成果を伝え、コンサルタントと共通の認識を持つことが成果を出す上で重要になります。
コンサルタントに依存してしまう可能性がある
コンサルに依頼して成果を出すことができると、常にコンサルタントがいなければ不安で何も決められない状態になってしまう可能性があります。
コンサルタントとともに案件を進めながら自社内でもマーケティングに関する知見を深めていくことで、ある程度自社内だけでも適切な判断をできるようになります。
成果を評価するにはある程度の期間が必要
そもそも、マーケティングで一定の成果を出すにはある程度の期間が必要になります。
例えば、新商品のマーケティング施策としてデジタルマーケティングを実施し、2ヶ月で効果をあげたいなど、成果を出すまでの期間設定が短すぎるとそもそもの期間設定を見誤っているため求める成果を得られない可能性があります。
案件の規模にもよりますが、基本的には中長期のスパンで考えて置くことが重要です。また、試作開始前に、求める成果を出すためにはどれくらいの期間が必要となるのかコンサルタントに確認しておくと良いでしょう。
マーケティングコンサルティング会社について相談するならレスターマッチングサービスがおすすめ
マーケティングは企業活動の中核を担います。日々変化する市場や技術の情報をキャッチアップしながら自社に最適なマーケティング戦略を立案・実行していくには、より専門的な知識や経験を持つマーケティングコンサルティングを依頼する企業が多いでしょう。
マーケティングコンサルを手掛ける企業は様々あるため、自社の目的に合った実績や経験を持つ企業を選ぶ必要があります。
マーケティングコンサルを依頼したいけれど、どの企業を選ぶのが最適なのか知りたいという場合には、レスターマッチングサービスがおすすめです。
『レスターマッチングサービス』は、コンサルティング型のビジネスマッチングサービスで、担当者が企業の課題をヒアリングし最適な企業候補の選定から解決策の提案まで行います。
独自のネットワークに加え、他のビジネスマッチングサービスのデータベースや金融機関との連携により幅広い企業を紹介することが可能なため、自社に合うマーケティングコンサルティング企業探しをお手伝いすることが可能です。